不具合
使っていると突然ノイズが出るようになる
修理概要
・真空管が斜めに入っていることが原因。12AX7が二本使われているが、一本は取り換えられている。この真空管の高さは純正品に比べ僅かに低い。ソケットには、抜け落ち防止のため針金型のリテイナーがついているが、高さが低いため真空管が右側に引っ張られる形となっている。結果、ソケットにしっかり刺さっておらず隙間が出来ている(写真1)。結果、アンプを動かしたり環境温度が変わったりすることで突然ノイズが出だしていた。ソケットを接点復活材で、真空管の足を無水アルコールで清掃し、垂直に刺し直して改善している(写真2a、2b)。なおリテイナーの形状を直しておくことも出来たが、お客様と相談のうえ今回はここまでにとどめている。
・その他ポッドのガリ取り、ACコードの安全上の理由による取替えなどを行っている。(写真3)
写真1 右側の真空管12AX7が斜めに刺さっている

写真2a ソケット(と真空管)の清掃

写真2b 垂直に刺し直す

写真3 ACコードの取替え(写真は取替え前)
