バイアス調整時のダミーロードはどうしてる?

バイアス調整をする際にはスピーカーの代わりにダミーロード(ダミー抵抗)を接続します。今回は私が使っているダミーロードを紹介します。

写真1が私の使っているダミーロードで自分で作ったものです。
写真2が内部の様子です。

ダミー抵抗 全体写真
ダミー抵抗 内部写真

図1に回路図を示しました。バイアス調整をするだけでしたらダミーロードは単純な8Ω(4Ω)の抵抗で良いのですが、4:8:16Ωの切り替えが出来る様にしています。また、小さな音を出して動作確認が出来る様にアッテネーターの機能を持たせています。Gainは小さめになっています。
図2にインピーダンスを切り換えた時の様子を示しました。

ダミー抵抗 回路図
ダミー抵抗 切り替えた時の様子

ところでバイアス調整では信号を入れないため発熱は少ないのですが、最大出力電圧をみたりアッテネーターとして使う場合はかなり発熱します。私の場合は手持ちのケースを使いましたが発熱の観点からは小さすぎました。もっと大きなケースを使うか十分なヒートシンクを付ける必要があります。
また大きな電流(4Ω 100Wで5A)が流れるので配線は勿論、スイッチの定格には十分気を付ける必要があります。

注意:本内容はご自分でのバイアス調整をお勧めするものではありません。アンプ内部には致死的な高電圧がありますので知識のない方はアンプを分解しないでください。